アジアのベストバーのランキング【Asia’s 50 best bars】発表。いまいくべき日本のバーとは?

アジアのベストバーのランキング【Asia’s 50 best bars】発表。
いまいくべき日本のバーとは?
バー業界のアカデミー賞とも称される、権威あるアワード【50 best bars】。
業界のスペシャリストが「最高のバー体験」をしたバーを匿名で投票するもので、世界で注目されるランキングのひとつです。
全世界を対象とした『The World’s 50 Best Bars』とエリアごとの『Best Bars』ランキングがあるなかで、今年7月に発表されたのが、【Asia’s 50 best bars】。
アジアの19都市から選ばれた100位までのリストには、シンガポールやバンコク、香港など有力なエリアに並び、日本は今年12のバーがランクインしました。その中から、Essential Travel読者のみなさんにおすすめのバーをご紹介します。
1位に輝いたのは香港の「Bar Leone」。日本からも東京・京都・奈良・大阪の14のバーがランクイン。
今回、アジアのベストバーに選ばれたのは、香港の「Bar Leone」。
伝統的なローマ文化にインスパイアされたカクテルを、モダンに表現しています。
2位にはサステナブル素材を使う韓国・ソウルの「ZEST」、3位はシンガポールの「Jigger & Pony」が続きました。
日本のトップバーにランクインした「Bar BenFiddich」
【Asia’s 50 best bars】にランクインした日本国内の14店舗はこちら。
5位 『Bar BenFiddich』(東京)
11位『VIRTÙ』(東京)フォーシーズンズホテル東京大手町
23位『The SG Club』(東京)
28位『CRAFTROOM』(大阪)
34位『The Bellwood』(東京)
53位『TOKYO CONFIDENTIAL』(東京)
55位『Lamp Bar』(奈良)
64位『Yakoboku』(熊本)
74位『Folklore』(東京)
75位『Bee's Knees』(京都)
76位『Gold Bar at EDITION』 (東京) 東京エディション虎ノ門
85位『The Sailing Bar』(奈良)
86位『Bulgar Ginza Bar』(東京)
87位『High Five』(東京)
今年で9年連続ランクインする『The SG Club』や、初のランクインとなった『CRAFTROOM』、『TOKYO CONFIDENTIAL』など、有名店からライジングスターまで、世界から脚光を浴びることになる店舗が出揃いました。
日本のベストバーは、“farm to glass”を実践する新宿の『Bar BenFiddich』

バー ベンフィディック/Bar BenFiddich
日本で最上位の5位にランクインしたのは、新宿の『ベンフィディック』。
オーナーバーテンダーの鹿山博康さんは、農園を持ち“Farm to glass(農場からグラスへ)”を体現。
生まれた土地のあじわいをカクテルに落とし込むべく、カクテルには自らの畑のハーブ類を使うほか、マドラーには農園にある木の枝を。器には香りが引き立つオリジナルグラスのほかに、畑の土から作った土器を使うこともあるなど、唯一無二のカクテルを日々生み出しています。
鹿山さんには、文化人類学者のような側面も。
時には江戸時代の古文書を読み解き、当時のカクテルを再現。
また、インドネシアやインド、マケドニアなど、海外を訪れては、その国のローカルのスピリッツを見つけ出し、カクテルに使ってみるなど、その表現は時代や国を超えて。
鹿山さんのロマンに溢れたカクテルは、ぜひカウンターで体験を。
バー ベンフィディック/Bar BenFiddich
住所:東京都新宿区西新宿1-13-7 大和屋ビル9F
電話:03-6258-0309
ホスピタリティアワードも受賞。
「フォーシーズンズホテル東京大手町」のラグジュアリーバー。
ヴェルテュ/VIRTÙ
11位という好成績に加え『ミクターズ・アート・オブ・ホスピタリティ』というホスピタリティの賞を受賞したのが、フォーシーズンズホテル東京大手町の『VIRTÙ』。
“Paris meets Tokyo”をコンセプトに、アールデコ調の直線的なデザインが店内をモダンに演出します。ヘッドバーテンダーのキース・モッツィは、ジンバブエ生まれ、イギリス育ちで、韓国や中国での経験もある国際派のバーテンダー。
暖かくフレンドリーな接客で、ラグジュアリーホテルならではの、リラックスしたムードを作り上げています。

ヘッドバーテンダーのキース・モッツィ氏
VIRTÙとはフランス語で「美徳」のこと。
日本とフランスの美徳をテーマに、フランスのクラシックなフレーバーに日本の素材と新しい技法を取り入れたカクテルが味わえます。
日本とフランスが融合した華やかな雰囲気に心を開放されるはず。
ヴェルテュ/VIRTÙ
住所:東京都千代田区大手町1-2-1 フォーシーズンズホテル東京大手町39F TEL:03-6810-0655
2023年オープン。
東京タワーの眺望とともに国際的な雰囲気で楽しめる麻布十番のニューアドレス
トーキョー コンフィデンシャル/Tokyo Confidential
今回、初のランクインとなる「Tokyo Confidential」は、“バー業界でもっとも影響力がある人物100人”に選出されたホリー・グラハムによるカクテルバー。
バーテンダーも海外経験が多いインターナショナルなスタッフが揃います。
バーテンダーの手元が見えるオールフラットなバーカウンターでは、バーテンダーと近い距離でカクテルが楽しめるほか、東京タワーを眺望に持つルーフトップでお酒を楽しむことも。
CONFIDENTIALとあるように、バーのテーマとなるのは“告白”。
カクテルをオーダーすると“FESS UP(告白しなさい)”と書かれた空白があるコースターが渡されるなど遊び心も。
提供されるカクテルは、世界のスピリッツに、味噌やどぶろくなど日本食材を合わせるなど独自のセンスが光るもの。
誰にでも楽しんでほしいという想いからノンアルコールのカクテルも充実しています。ユニークで楽しさ溢れるバー体験ができるはず。
トーキョー コンフィデンシャル/Tokyo Confidential
住所:東京都港区麻布十番1-6-1 THE V-CITY麻布十番PLACE9F
インスタグラム:@tokyoconfidentialbar
2年連続受賞。
勢いにのる「東京エディション虎ノ門」の「Gold Bar at EDITION」
GOLD BAR at EDITION
2年連続での選出となったのが、「東京エディション虎ノ門」の1Fに構える「Gold Bar at EDITION」。
禁酒法時代以前のアメリカのクラシックカクテル黄金期にインスパイアされたクラシックでモダンなカクテルバー。
黒とゴールドを基調として、ソファー席が中心の広々としたラウンジは、海外ゲストも多く、社交場としてのバーを思わせるもの。木曜日から土曜日はDJプレイも入り、その華やかな雰囲気がさらに感じられるのも魅力。
また、昨年はベストカクテルメニューで世界のトップ3に輝いた「Gold Bar at EDITION」では、メニューが特徴的。
現在は『Once Upon a Future』をテーマに、ブラックライトで照らすともうひとつのメニューが現れる仕掛けもあり、バーでの体験価値を高めてくれます。
Gold Bar at EDITION
住所:東京都港区虎ノ門4-1-1 東京エディション虎ノ門1F
電話:03-5422-1630
業界最大級のカクテル大会でも優勝。
いま注目の「ブルガリ ギンザ・バー」
ブルガリ ギンザ・バー
そして、業界での注目が高まっているのがブルガリ ホテルズ&リゾートが展開する「ブルガリ ギンザ・バー」。
ヘッドバーテンダーの石岡雅人さんは、今年7月に開催された世界最大級のカクテル大会「ディアジオ・ワールドクラス2024」の日本大会で優勝を果たしたばかり。
祝福に沸く中、Asia’s 50 Best Barでもランクインするという快挙となりました。

シニアバーテンダーの石岡雅人さん
石岡さんは元パティシエとショコラティエという異色の経歴ながら、ブルガリギンザ・バーでバーテンダーとしての腕を磨き、瞬く間にトップバーテンダーに。
パティシエならではの繊細な味覚でバランス感覚が絶妙なカクテルを作り上げてくれます。
イタリアンクラシックカクテルを現代風にアレンジしたカクテルを中心に提供する「ブルガリギンザ・バー」ですが、海外からのゲストバーテンダーも多く、海外トップクラスのカクテルを楽しめる機会も。
日本にいながら世界をカクテルで旅する体験を、ぜひブルガリギンザ・バーで。
ブルガリ ギンザ・バー
住所:東京都中央区銀座2-7-12 ブルガリ銀座タワー10F
電話:03-6362-0510
アワードの選出にも納得の日本を代表するハイレベルなバーの数々。
記憶に残るスペシャルなカクテルを楽しんでみて。
INFORMATION
BEST 50 BAR
https://www.theworlds50best.com/bars/list/1-50
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