古い蔵の中にひっそりと佇むスロウなバー

富士山をじはじめ、南アルプスや八ヶ岳の豊かで良質な伏流水に恵まれた山梨県は、ワインだけでなく、日本酒、ウイスキー、クラフトビール、クラフトジンなど、様々なお酒が作られる土地。
それら地元産の美味しいお酒で作ったカクテルが楽しめる隠れ家バーをご紹介します。

東京から特急で約1時間半。
山梨県山梨市にある蔵元ごはん&カフェ『酒蔵櫂』が入る古民家の1階、土間の奥へと進んでいくと、小さな蔵の前に「医大生がやってるバー」という看板が見えてきます。
ここは、山梨医科大学の学生である渡部拓夢さんがバーテンダーを務める小さなバー。
楽しい会話と笑顔が似合うリラックス空間

斜めに配置された一枚板のカウンターは、狭い蔵を視覚的に広く見せるための工夫なのだそう。
感覚的な心地よさを追求した空間で、のんびりとした時間が過ごせます。
「医大生がやってるバー」らしく、制服は医療のユニフォーム・スクラブをイメージしたデザインに。
注射器で水をかけるおしぼりなど、遊び心も満載。
希少な日本酒とレモンのカクテルに酔いしれる

イチオシは【養老酒造】の純米生原酒『六波』と自然な甘さが感じられるサトウキビのシロップにレモンを加えたオリジナルカクテル。
「この場所から日本各地に小さな波を起こしていきたい」という『六波』の想いを伝えるため、シェイカーの中で小さな波を起こしているそう。
まさに明日への活力につながりそうな一杯。

「サムライ・ツイスト」(1,200円)
広尾のバーで修行をした後はじめて作ったカクテルが、この「サムライ・ツイスト」。
日本酒とライムの定番カクテル『サムライ』にひねりを加えたという意味。
日本酒は季節によって表情を変えるので、都度、レモンの量を調整しています。
美肌効果が嬉しい身体が喜ぶカクテルを堪能

2杯目にはぜひ口をつけた瞬間に爽やかなバジルの香りに包まれる、ちょっと変わったカクテル「バジパイン」を。
グラスではなくビーカーで提供する演出も加わり、他では出会えない楽しいカクテルに。
香りと同様、味もかなり個性的。
「飲んだことのない味にしたかった」という渡部さんが作るカクテルは、驚きに溢れています。
メニューには「貧血・肌荒れ予防」といったバジルの効能が書かれていて、まるで処方箋のよう。
他にも、消化促進・食欲増進効果のある八角を使った「八角オレンジ」や、美肌・血流改善効果のあるハイビスカスを使った「ブラッディトニック」も。
ノンアルコールのモクテルでも作ってもらえるのが嬉しい。

棚には他にも様々な酒のボトルが。
山梨県丹波山村のミズナラ材を活かした樽で熟成させたウイスキー「丹波山pure molt」などが入荷することも。

左から、南アルプスの水で作られた山梨を代表するウイスキー「白州」、甲州市塩山の蒸留所【GEEKSTILL】が作るブドウの香りのするクラフトジン「AMRTA」、養老酒造「櫂」など、ワイン以外のお酒を試してみるいい機会になりそう。
山梨を訪れた際は、隠れ家バーでツイストの効いた夜を過ごしてみては?