巡るアフタヌーンティー。Vol.6【メズム東京、オートグラフ コレクション】の『砂糖壺、梨とテーブルクロス』

【メズム東京、オートグラフ コレクション】と
【ポーラ美術館】コラボアフタヌーンティー
待望の第2弾がスタート

2020年4月にオープンした港区内のモダンラグジュアリーホテル、【メズム東京、オートグラフ コレクション】。

ホテルの名称【メズム】は『mesmerize (魅了する)』という言葉に由来しているそうで、その名の通りエントランスに一歩足を踏み入れた瞬間からラグジュリアスでクリエイティブな空間に心を奪われるはず。

そんな憧れの【メズム東京、オートグラフ コレクション】で、今回、箱根【ポーラ美術館】と2度目のコラボレーション企画となるアフタヌーンティー・エキシビションが、2024年9月1日(日)から2025年1月10日(金)まで開催されています。

今回テーマとなるのは、ポスト印象派を代表するフランスの画家ポール・セザンヌの『砂糖壺、梨とテーブルクロス』。

近代絵画の父、セザンヌが愛した故郷、プロヴァンス。

そして画家としての成功を夢見た芸術の都、パリ。

そんな彼を築き上げた二つの地と、名画『砂糖壺、梨とテーブルクロス』にフォーカスし、メズム東京とポーラ美術館が様々な試行錯誤を経て完成した一つの作品とも言えるアフタヌーンティーの深みを掘り下げていきます。

 

味覚で紐解くセザンヌの旅路とフランスの歴史


プロヴァンスに生まれ、パリで活躍したセザンヌの生涯にちなんだ8種類のスイーツ&セイボリー

『近代絵画の父』として美術史に名を残したポール・セザンヌ。

故郷愛が強かったセザンヌは、画家を志してパリへ旅立つも、何度もプロヴァンスに帰っていたとか。

そんな彼の人生をなぞるように、味覚の冒険を楽しめるのがこちらのスイーツ&セイボリープレート。

プロヴァンス発祥とされる、木の葉の形をした伝統のパン「フーガス」は、小麦粉にオリーブオイルと塩を練り込んだシンプルかつ洗練された味わい。

フランスの定番デザートとしても有名な「バシュラン」は華やかなローズマリー風味のアイスクリームにメレンゲがのっていて、さっぱり。
口休めとしても優秀な立役者です。

他にも「ラタトゥイユ」や「カリソン」といったフランスの郷土料理や伝統的なお菓子がプレートにずらり。

また、ペアリングモクテルとして提供される「ラベンダー香るオレンジスカッシュ」は、自家製のコーディアルシロップを使用しているそう。
オレンジ色の見た目とは裏腹に、一口含むと香るラベンダーがなんとも華やか。

 

絵画から飛び出してきたかのような
『砂糖壺、梨とテーブルクロス』


3種類のフランスの伝統スイーツで再現されたメインプレート

セザンヌのゆかりの地を味覚で辿った冒険の先に繋がるのがこちらのメインプレート、「砂糖壺、梨とテーブルクロス」。

プレートに並んだ梨と林檎は、「本当に食べられるの?」と思わず疑ってしまうほどでその再現力の高さには脱帽。

林檎の深みのあるグリーンカラーや、表面にうっすらと入った赤い線など、相当なこだわりと苦労を経てこの絶妙な色付けがされたのだとか。

洋梨は「ポワール・ベル・エレーヌ」というフランスのデザートをイメージに作られており、躊躇わずに割って思い切り頬張りたいところ。
口に含めば、広がるのは温かいチョコレートソースと洋梨のコンポートのハーモニー。

最後のプレートでボリュームがあるからこそ、軽く食べられるようにという工夫のもと作られたのが「ヌガーグラッセ」の林檎。
メレンゲベースのアイスクリームは口溶けよく、ふんだんに入ったナッツやセミドライフルーツがアクセントに。

「グラニテ」で表現された砂糖壺はほわっとした柔らかな佇まいがシュガーそのもののシェーブドアイス。

シャンパンがストレートで含まれているため、しっかりとしたシャンパンの味と香りが特徴的。
ノンアルコールで作り変えることも可能なので、お酒が得意ではない場合はそちらのオーダーを。

ペアリングティーは心温まる「りんご風味のスパイスチャイティー」。
冷たいグラニテやケーキに、温かいティー。

温度の違いも含め、交互に味わうのもこのアフタヌーンティーの醍醐味の一つ。

 

〈巡るアフタヌーンティー〉的おすすめ3品は?

今回アフタヌーンティー取材班が選んだ本アフタヌーンティーを象徴するおすすめメニューは以下の通り。
メインプレート以外の作品に着目してみました。

1・ミルフィーユ

キャラメリーゼしたパイに、カスタードクリームとイチゴをサンドして仕上がった王道のミルフィーユ。

大胆に手で持ってがぶりとひとかじりしてみても。
サクサク感を楽しんで。

2・カリソン

聞き馴染みのないこちらのスイーツは、プロヴァンス地方で有名な伝統菓子なのだとか。

アーモンドの生地に少し入ったオレンジの風味が味わいの魅力。
上に飾られている可愛らしいカラフルなメレンゲと一緒に頬張って。

3・ラタトゥイユ

トマトソースから煮込んで作られ、南仏の野菜がたっぷりと入ったラタトゥユはプロヴァンスを代表する煮込み料理。

甘いものが続き、しょっぱさが恋しくなったタイミングで食べれば、パリ滞在中に故郷のプロヴァンスが恋しくなり、帰路に就いたセザンヌとおそろいの気持ちに。

 

テーブルの上で繰り広げられる、ホテル・美術館の枠組みを超えた革新的なエキシビション

セザンヌの静物画に描かれている砂糖壺であったり、果物の世界観をそのまま再現し、セザンヌの生涯やフランスの歴史と伝統がぎゅっと詰め込めこまれた、まさしく『作品』と呼ぶにふさわしい、芸術性の高いアフタヌーンティー・エキシビション。

仕事帰りに立ち寄ってみるのも、休日の午後に友人と堪能しても。

味覚ごと楽しめる美術館のようなスペシャルな空間で、セザンヌの生涯に想いを馳せ、彼の作品の世界観に触れてみては?

 

WRITTEN BY

Risako

Risako

他の記事を読む
  • TOP
  • LIFESTYLE & CULTURE
  • 巡るアフタヌーンティー。Vol.6【メズム東京、オートグラフ コレクション】の『砂糖壺、梨とテーブルクロス』

  • TOP
  • LIFESTYLE & CULTURE
  • 巡るアフタヌーンティー。Vol.6【メズム東京、オートグラフ コレクション】の『砂糖壺、梨とテーブルクロス』