伝説のバレリーナに導かれて。【オーストラリア・バレエ団】公開リハーサルレポート

伝説のバレリーナに導かれて。【オーストラリア・バレエ団】公開リハーサルレポート

「神様のような存在」
シルヴィ・ギエムによる指導の
ヌレエフ版『ドン・キホーテ』

2025年5月30日から6月1日まで上野の東京文化会館で上演される、オーストラリア・バレエ団の来日公演。

本番を前に、伝説的バレリーナであるシルヴィ・ギエムがヌレエフ版『ドン・キホーテ』の作品指導を行うとのことで、訪れたのは東京バレエ団スタジオ。

現役ダンサーたちが「神様のような存在」と語るギエムによる素晴らしい指導は リハーサルの場に新たな光をもたらしていました。

 

プリンシパルという称号の、その先へ

先に設けられた記者会見に登壇したのは、ギエムに加えて、芸術監督デヴィッド・ホールバーグ、そして主役のキトリとバジルを演じる近藤亜香さんとチェンウ・グオさん。

「彼女からテクニックのことを言われたことは一度もなく、どう演じるのか、型にはめずに色々な投げかけをくれるんです」と語る亜香さんの言葉からも、感じられる指導の深さはギエムならではと言えるのかもしれません。

 

普段は立ち入ることのできない創作の現場へ

公開リハーサルで目の当たりにしたのは、ギエムの真骨頂。

身振り手振りを交えながら、ダンサーと向き合い作品を仕上げていく様子は、まさに芸術の継承そのもの。
指導に熱が入ると、彼女の集中力はますます高まり、取り巻く大勢のオーディエンスも気配を消して見守ります。

 

それぞれが僅かな妥協もなく探求を続けるその姿は、観客席での体験とはまた違った深い感動を与えてくれました。

 

オーストラリア・バレエ団15年ぶりの来日公演となるヌレエフ版『ドン・キホーテ』は、年5月30日から6月1日まで上野の東京文化会館で上演されています。

伝説のバレリーナの魂が宿った舞台を、ぜひその目で確かめて。

 

撮影:松橋晶子

WRITTEN BY

ET編集部

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