巡るアフタヌーンティー。Vol.13【メルキュール東京日比谷】の『歌舞伎とコラボレーションしたアフタヌーンティー』

【メルキュール東京日比谷】
歌舞伎とコラボレーションしたアフタヌーンティー
フランス発〈メルキュール〉ブランドの、「劇場の舞台美術(stage art)」をデザインコンセプトとする【メルキュール東京日比谷】。
2025年6月15日(日)まで、日本が誇る伝統芸能である歌舞伎とのコラボレーションで『菅原伝授手習鑑』『仮名手本忠臣蔵』と並び、歌舞伎三大名作のひとつに数えられる『義経千本桜』をテーマとしたアフタヌーンティーが提供されています。
今回訪れたのは、【メルキュール東京日比谷】のフレンチレストラン・カフェ&バー『ラ・セヌ』にて提供されている歌舞伎とコラボレーションしたアフタヌーンティー。
コンセプトは、『劇場の舞台美術』
劇場文化の聖地・日比谷にある【メルキュール日比谷】
進化し続ける劇場文化の聖地、日比谷。
ここに2023年12月19日誕生したのは、「劇場の舞台美術(Stage Art)」をデザインコンセプトとした【メルキュール東京日比谷】。
時を超えて人々を魅了するモダンクラシックな雰囲気は、訪れた人々にとって、旅の楽しみをさらに盛り上げてくれる空間。
その中でもおもてなしは、まさしく舞台の幕があがる高揚感を感じさせてくれます。
義経千本桜の世界観を味わうスイーツプレート
『義経千本桜』に登場する狐(きつね)をイメージした「源九郎狐甘酒のチーズケーキ」は、今回のアフタヌーンティーの主役ともいえる存在。
白キツネのフォルムも愛らしく、見た目から物語へと誘ってくれます。麹甘酒のやさしい香りと、フランボワーズのジュレの酸味が調和する上品な一品。
そのほかにも、抹茶とアプリコットの風味が複雑に重なり合う「チョコレートテリーヌ アプリコットのパートドフリュイ 抹茶テリーヌ」、ほんのり香る桜とトンカ豆の芳醇な香りを閉じ込めた「グリオットチェリーのジュレ トンカ豆のブランマンジェ」、ドーム型の可憐なフォルムに包まれた「苺と桜のムース」、桜クリームがアクセントになった「抹茶オペラ」など、『義経千本桜』の世界観にぴったりのラインナップ。
さらに、「焼きたてフィナンシェ 皇居蜂蜜さくら」は、皇居の森で採取された希少なハチミツを贅沢に使い、レストランでひとつずつ焼き上げたスペシャリテ。
小ぶりながらも香り高く、記憶に残る味わいは、歌舞伎を謳うアフタヌーンティーにふさわしい完成度。
また、ピンクのハート型が印象的な「ボンボンショコラ フランボワーズ」や、バニラとチェリーの風味が弾ける「マカロン バニラチェリー」まで、舞台の幕が上がるように、一皿ごとに驚きとときめきを与えてくれるキュートなプレートと言えそう。
ドラマティックに和と仏が交差する
セイボリープレート
フランスのエスプリと日本の春が溶け合うセイボリーには、どれも丁寧な手仕事と旬の素材が光ります。
特に注目したいのは、「キッシュ 桜海老 九条葱 松の実」。
たまごのやわらかな食感のなかに、桜海老の香ばしさと九条葱の風味がふわりと広がり、ほのかな塩味と松の実のコクがアクセントとなり、スパークリングワインとの相性も抜群。
また、味噌で味付けした蒸し鶏を包んだ「塩麹風味鶏肉のトルティーヤ」は、やさしい甘みのなかに味噌のコクがしっかりと感じられる逸品。
ほかにも、「鯛のマリネ」は菜の花のほろ苦さと金柑の爽やかさが重なり、春の息吹を閉じ込めたような味わいです。
ズッキーニやオリーブを添えた「鱈ブランダード」や、香ばしく焼いたポロ葱が主役の「ポークリエット」も、素材の持ち味を活かした繊細な味わいで一つ一つをじっくりと堪能したいきめ細やかな品々。
『義経千本桜』をテーマに、ラテアートの隈取ラテ
一人1杯楽しめる「隈取ラテ」は、歌舞伎の化粧法・隈取をラテアートで描いた、まさに〈飲める舞台芸術〉。
ラテの温かさとともに、芸術へのリスペクトが心に染みわたります。
ドリンクはそのほかにも、コーヒー、紅茶、フレーバーティー、煎茶、ほうじ茶と多彩なラインナップ。
90分のフリーフローなので、好みに合わせてセイボリーやスイーツとともに愉しんで。
〈巡るアフタヌーンティー〉的おすすめ3品は?
今回アフタヌーンティー取材班が選んだ本アフタヌーンティーを象徴するおすすめメニューは以下の通り。
1.源九郎狐甘酒のチーズケーキ
愛らしいビジュアルと、物語性に富んだ一皿。麹甘酒とフランボワーズのバランスも秀逸。
2.キッシュ 桜海老 九条葱 松の実
桜海老の香ばしさ、九条葱の甘み、松の実のコク。ふわふわの食感とともに春を感じさせてくれる逸品。
3.抹茶オペラ 桜のクリーム
抹茶の苦味と桜のクリームマリアージュに酸味アクセントが一体となった、完成度の高いスイーツ。
芸術と季節が溶け合う、心ほどける午後のひととき
歌舞伎の三代名作のひとつ『義経千本桜』
ふたつの日本文化がフランスのエレガンスと調和したアフタヌーンティーは、まるで一幕の舞台を鑑賞したあとの余韻のような、静かな感動をもたらしてくれます。
物語に寄り添いながら、五感を使って味わうアフタヌーンティー体験。
日比谷の地でしか出会えない特別な時間を、ぜひ『ラ・セヌ』で楽しんでみては?
INFORMATION
歌舞伎と桜のアフタヌーンティー概要
◾️期間:2025年3月10日(月)~2025年6月15日(日)
◾️時間:13:30~L.O. 17:30
◾️料金:7,000円(税込)/ 名
本アフタヌーンティーは、松竹株式会社演劇ライツ部に「歌舞伎」の視点から監修いただきました。
『義経千本桜』 演目解説(鳥居前・吉野山・川連法眼館の場面)
兄・頼朝の怒りを買った源義経は、愛妾・静御前に、後白河法皇から賜った初音の鼓を形見に渡して都を去る。残された静に鎌倉(頼朝)方の追手が襲いかかるところへ、義経の家来・佐藤忠信があらわれ、追手をけちらす。静は忠信を供に、義経の後を追う旅に出る。
道中、全山桜満開の吉野の山中にさしかかる静。ふしぎなことに、しばしば姿を消す忠信であるが、静が初音の鼓を打つと、姿を現すのである。
ついに静は、義経が身を寄せる吉野の川連法眼の館までたどり着いた。しかし義経によると、忠信はすでに到着しているという。この先に着いていた方が、義経の家来である本物の佐藤忠信。
静と旅を共にした「忠信」は、実は化けた狐の精で、初音の鼓の皮にされた親狐の仔だったのである。鼓にされた親を慕い、鼓をもつ静についてここまでやって来た狐に心を打たれた義経は、改めて鼓を狐に与える。喜んだ狐は、刺客が迫っていることを告げ、義経に報いるのだった。
※「歌舞伎」は松竹株式会社の登録商標です。
レストラン・カフェ&バー「ラ・セヌ」について
フランス語で舞台の「シーン(場面)」を意味する名を持つこのレストランは、「劇場の舞台美術」というメルキュール東京日比谷のデザインコンセプトを反映し、レストランをご利用のお客様の人生というドラマのなかの大切なひとつの「シーン」となることを願って誕生。
【営業時間】
朝食 07:00 – 10:30
ランチ 11:30 – 13:30 (L.O.)
ディナー 17:30 – 21:00 (L.O.)
アフタヌーンティー 13:30 – 17:30 (L.O.)
アラカルト・ケーキ 13:30 – 21:00 (L.O.)
バー 11:30 – 21:00(L.O.)
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