青森でアートに浸る。【青森県立美術館】と【十和田市現代美術館】で芸術鑑賞に酔いしれて

【青森県立美術館】と【十和田市現代美術館】は
アートを存分に愉しめる見所たくさんの施設
旅先を選ぶきっかけは数あれど、美術館を目的にする「アート旅」も旅の醍醐味の一つ。
実は、青森県はアートの聖地。
青森で邂逅できる、日本屈指の芸術の数々とは?
【青森県立美術館】
青森出身のアーティストによる作品を多く所蔵
青森の美術館といえば、【青森県立美術館】と【十和田市現代美術館】。
中でも、 縄文時代の「ムラ」を体験できる場所として有名な三内丸山遺跡に隣接する【青森県立美術館】はチェック必至。
青森県出身のアーティストによる作品を数多く所蔵しています。
【青森県立美術館】を象徴する奈良美智の作品はなんと170点超

「あおもり犬」奈良美智
【青森県立美術館】を象徴するアーティストのひとりが、弘前市出身の奈良美智。
なんと所蔵点数は170点を超えています。
中でも「あおもり犬」は、美術館のシンボルとも言える巨大な立体作品。
季節によって異なる雰囲気を感じさせるのは、屋外展示ならではの魅力。
優しくも儚くも見えるその表情は、私たちにさまざまな感情を呼び起こさせます。
大型の立体作品やインスタレーションのほか、絵画の展示も豊富。
力強さに目を奪われる棟方志功の木版画や油彩画は迫力満点

「二菩薩釈迦十大弟子」棟方志功
2024年に閉館した棟方志功記念館から移された、青森市に生を受けた棟方志功の作品も多数。
刷られた木版画と合わせて版木も展示されている「二菩薩釈迦十大弟子」は、必見。
青森の伝統文化であるねぶたとの共通点も感じさせる、唯一無二の力強さと迫力が印象的です。
【十和田市現代美術館】
〈アート広場〉も必見。先端的な現代アート作品が勢揃い

左「フラワー・ホース」チェ・ジョンファ、中央「夜露死苦ガール2012」奈良美智、右「オクリア」ポール・モリソン
十和田市の官庁街通りにある【十和田市現代美術館】では、国内外で注目される先端の現代アート作品を押さえたラインナップが評判。
館内はもちろん、街中に溶け込む屋外展示作品が多いことも【十和田市現代美術館】の特徴。
春にはアートのかたわらに桜、というように四季のうつろいとともに変化する自然とアートがもたらす、美しいコラボレーションも見どころのひとつです。
建物そのものや空間を活用した斬新な展示方法にも注目

「スタンディング・ウーマン」ロン・ミュエク
美術館内外の壁面や床、庭までも大胆な作品たちで彩られ、空間を存分に活用した展示方法にも目が行く【十和田市現代美術館】。
アイコニックな立体作品のひとつである「スタンディング・ウーマン」の、天井が高い広い部屋にじっと佇む姿には誰もが圧倒されること請け合い。
約4mにも及ぶ高さもさることながら、近づいてみると驚くほど精巧でリアリスティックな肌の質感に感嘆。
哀しそうにも、怒っているようにも、そして優しくも見えるその表情に想像が膨らみ、不思議と長時間目を奪われるはず。
無料で鑑賞できる〈アート広場〉には、カラフルな立体作品が

右「太陽のキノコ」、左「十和田のハナコちゃん」草間彌生
〈アート広場〉として整備された、美術館向かい側の旧税務署跡地にも魅力的な作品がずらり。
道沿いに並んだたくさんの立体作品は、すべて無料で鑑賞可能。館内をゆっくり鑑賞する時間がない旅程でも、ぜひ足を伸ばしてみて。
国内外で根強い人気を誇る、草間彌生の作品も多数。
おなじみのかぼちゃをモチーフにした作品のほか、思わず写真に収めたくなる多幸感あふれるカラフルなモチーフたちが一堂に会しています。
アップルパイなど青森ならではのカフェメニューも楽しんで
いずれの美術館にも、併設のカフェのメニューには青森県の名産であるりんごを使ったアップルパイが。
鑑賞の余韻に浸りながら、ぜひ“青森の味”を堪能したいところ。
アートファンはもちろん、そうでない方でも楽しめること請け合いな青森県の美術館。
次の旅は青森へ足を伸ばし、アートに浸るひとときを過ごして、お気に入りの作品を探してみては?
INFORMATION
青森県立美術館/十和田市現代美術館
青森県立美術館
青森市安田字近野185
OPEN/CLOSE 9:30-17:00(入館は16:30まで)
休館日 毎月第2、第4月曜日 (祝日の場合は、その翌日)、年末年始
※企画展の開催・展示替えなどにより、臨時休館や休館日の変更等あり
十和田市現代美術館
青森県十和田市西二番町10-9
OPEN/CLOSE 9:00-17:00(入館は16:30まで)
休館日 月曜日(祝日の場合は、その翌日)、年末年始
※イベントや工事、メンテナンス等で臨時休館あり